キャンプの燃料は何がいい?
キャンプをしていく中で、誰しもがブチ当たるであろう問題
それが「燃料問題」
キャンプ用品でも燃焼系のギアにとって燃料の悩みは重要。
・統一できるか?
・コストパフォーマンス
・使用期限
・燃焼パワー
・燃料別キャンプギアの扱いやすさ
・入手し易さ
燃料は統一させたかったり、コスパだったり、保管の問題であったり燃焼パワーの問題、使い易さ等々、こと燃料において悩んだりする。
使いたいギアによって使い分けるものだが、一体何をどのように使うのが自分に合っているのかを悩むのも楽しみの一つである。
主にキャンプで使われている燃料をざっくり並べただけでもホワイトガソリン、アルコール、ガスCB缶、ガスOD缶、パラフィンオイル・・・と、これだけでも多数存在する。
キャンプ燃料の比較、メリットデメリットとコスパ
ざっくり比較表にしてみた
| 使用期限 | 用途・ギアの種類 | パワー・低温時 | 扱いやすさ | 入手し易さ | デメリット |
ホワイトガソリン | 無し | バーナーストーブ、ランタン。コールマン多い | ◎ | △ | 〇 | ギアの扱いに慣れが必要 |
アルコール | 無し | 主にアルコールストーブがメイン | ◯ | 〇 | 〇 | 他と比べるとパワーが低い |
ガスCB缶 | 7年 | ランタン,ストーブ,バーナー | △〇 | ◎ | ◎ | 低温時にやや難 |
ガスOD缶 | 2.3年又は7年 | バーナー,ストーブ,ランタン,数は限られる | 〇 | ◎ | △ | 入手が限られる、使用期限 |
パラフィンオイル | 3年 | 主にランタン | ◎ | ◎ | 〇 | 入手が限られる、使用期限 |
コストパフォーマンス (2023年5月調べ)
(ネットや実店舗の最安から割り出すが、地域や購入量で変化)
ホワイトガソリン1L=0.76kg 燃料用アルコール1L=0.79kg 換算
燃料種類 | 250gあたり単価(実店舗で一番売られている形から割り出す) | 備考 |
ホワイトガソリン | 271円 (4L缶3300円から算出)(送料は別とする) | 送料や購入量で変化 |
燃料用アルコール | 175円 (500ml缶276円から算出)(送料は別とする) | 安価なドラッグストアが有れば安い |
CB缶ガス(レギュラー缶パワーガス含まず) | 131円 (内容量250g缶三本セット一本あたり131円) | レギュラー缶で良ければ安い |
OD缶ガス(レギュラー缶パワーガス含まず) | 560円 (内容量250g缶) (内容量500g缶880円) | 比較的割高感 |
パラフィンオイル | 250円 (2L缶2000円算出) | 用途は限られるがそれなり |
この表を見ると一長一短で、自分のキャンプスタイルによって変わってくるのが分かる。
ホワイトガソリン
まずはホワイトガソリンのギア、
ざっくり集めてみたが、これだけ見ても強力かつ豊富である事が分かる。
名品が多いイメージがある。
主なホワイトガソリン系ギアのブランド
・マントル式ランタン・・・コールマン
・ストーブ、バーナー・・・コールマン、OPTIMUS、SOTO、MSR
・メリット
火力や低温時に強い事が上げられる。
燃料としての流用性とギアが豊富。
ギアが豊富なので、燃料の統一ができる。
取り扱うキャンプギアメーカーの老舗が多い。
・デメリット
デメリットはやはりそのギアの使い方、扱い方だろうと思う。
「ポンピング」や「プレヒート」などは、初めて一人で扱うには躊躇するのかもしれない。
それと、マントルランタンのマントル自体の扱いにくさ入手しにくさだ。
でも、個人的には大好きなホワイトガソリン系ギアだ。
余談、
震災にて電気が来ない時に一番使えたのはコールマンのランタンだった。
当時15年前の燃料がわずか残っており使えた。
あの灯りと暖かい温もりにほっとした記憶は今でも忘れられない。
アルコールストーブ
主なアルコール系ストーブのギア ブランド
アルコール
・アルコールストーブ・・・トランギア、エバニュー、Esbit 有名どころ
キャンプの燃料としての用途は、ほぼアルコールストーブのみと言っても過言ではない。
・メリット
使用用途のギアのその原始的なつくりと単純明快さ。
ギアのコンパクトさ。
・デメリット
デメリットは風対策が必要になるところと、少し火力が劣るところ。
多人数や4人以上のキャンプの料理となると少し心もとない所がある。
それと燃料用アルコールの入手は地域差が有ると思う。
実際に田舎のドラッグストアやホームセンターなどで置いてない場合が多々ある。
ソロキャンプで静かにコーヒーを飲みたい時はこれに尽きる。
火力が弱いと言っても、ソロキャンプでさっと炒め物やメスティンでご飯なんてのは十分にできる。
これも個人的に好きなキャンプギア。
CB缶ガス
主なCB缶ガスを使用するキャンプギア、ブランド
CB缶ガス
・ストーブ・・・SOTO、イワタニ
・ランタン・・・SOTO、イワタニ
キャンプギアの用途としてはストーブ、バーナーあたりがメインで後発的なイメージではあるが、商品群は豊富だ。
実は自分のキャンプギアでCB缶ガスのキャンプギアは少ない。
ランタンは少数。
・メリット
CB缶自体の入手のし易さが一番だろうと思う。
それと比較的後発メーカーが多いが、安価なギアが多い。
家庭用バーナーにも流用できる。
・デメリット
今は火力の落ちないCB缶もあるが、やはり低温時の不安定さかと思う。
安価なギアは多いが、その信頼性は分からない。
OD缶ガス
主なOD缶ガスを使用するキャンプギア ブランド
OD缶ガス
・ストーブ・・・SOTO、PRIMS、スノーピーク、コールマン、キャプテンスタッグ
・ランタン・・・コールマン、PRIMS、スノーピーク、SOTO、キャプテンスタッグ
まず、ここ最近といっても20年ぐらい前からOD缶のギアが豊富になってきた気がする。
登山などでは比較的早めに取り入れられていたからかもしれない。
・メリット
OD缶用のギアが豊富である事と、扱いやすさ。
ギアそのものがコンパクトなものが多い。
ギアが豊富なので流用ができる、燃料の統一がしやすい。
登山用で使われている事が大きな理由かもしれない。
・デメリット
OD缶の入手のし難さ。
低温時の不安はあるが、今はだいぶ改良されているし、低温でも安定して使えるガスや工夫がされているギアがある。
オイル・パラフィンオイル
主なオイル系燃焼ギアブランド
オイル、パラフィンオイル
・ランタン・・・フュアハンド、DIETZ、カメヤマキャンドル、キャプテンスタッグ
こちらも歴史は古いが10年前はさほど人気化も知名度もそこまでではなかったが、
とある芸人の方が火付け役になった気がする。
・メリット
今は誰もが知る事となったオイルランタン
扱いやすさ、軽さ、原始的な作りなのでメンテナンスもしやすいと思う。
オイルランタンの雰囲気はオイルランタンでしか作れない時がある。
・デメリット
オイルの流用性が低い。というよりオイルランタンの為だけにオイルを買う感じになる。
オイルランタンの灯りが暗い。
キャンプの燃料問題はそのキャンプスタイルによる
ひとまず一通り見てきたが、実際問題そのキャンプスタイルによる。
例えば、4人以上の家族やグループキャンプで燃料を統一したいならホワイトガソリン系のギアでまとめたほうが、明るさや火力において心配ない。
逆にソロや二人で雰囲気を楽しみたいなど、とくに火力を必要としないならオイルランプとかアルコールストーブでも良いかもしれない。
着火の煩わしさは嫌だとか扱い易さなど考えるならOD缶CB缶が良いのではないかと思う。
注意点として、防災・震災の経験から言うと、燃料の使用期限は長いほうが安心する。
いざという時に使える事はとても大事。
キャンプ用品の燃料問題は実は面白い。